2015年6月15日月曜日

Akamai Conference 2015 参加レポート1

6/11 Akamai Conference 2015 に参加した。

丁度、Interop Tokyo 2015 と同日開催で気になった方もいるのではと思う。

(明らかにInterrop帰りでロゴ入り手提げ袋を持った来場者もいらした。)

akamaiというとSDN事業社でどの様なサービスなのか契約しないとわかりにくい。
機能としては理解していても、なかなか情報が得られないので参加した次第。

開催概要
日時 2015年6月11日(木)13:15~20:30(プレセッション12:15~13:00)
会場 ザ・プリンス パークタワー東京

道に迷ってしまった事もあり、プレセッセッションはほぼ不参加。

6/22に動画や資料は後日公開される様なので詳しくはそちらを見ていただいた方が正確でいいと思う。

私の様ないわゆるSIerに勤めた経験もない者が大規模エンタープライズで必要とされるサービスについて正しく理解して書ける訳でないので、このポストの内容については期待しないでいただきたい。

まだ、公開まで日数がかかるので、一部参加したセッションのメモを修正して公開した次第。

なお、会期中の写真撮影、動画の記録、録音は禁止されていた。


15:10-15:45

「大規模コンテンツ配信とITガバナンス強化に向けての取り組み~グローバル展開の加速~」
株式会社スクウェア・エニックス
執行役員 第11・12ビジネス・ディビジョン 情報システム部
西角 浩一 氏

骨子

  • 担当している事業規模
  • 株式会社スクウェア・エニックスとはどの様な事業を手がけているか。
     akamaiの利点
  • マネージメントの話。


まずスクエアエニックスとはどの様な会社か。
言わずとしれたエンターテインメント事業者ではあっても、来場者向けに紹介。
ゲーム、出版、グループ企業による遊戯施設の経営等の事業。
欧米ではドラゴンクエストよりFFの方が認識が率が高い印象。
空港での海外の方にスクウェア・エニックスを説明した時の御経験談

西角 浩一 氏の経歴
(※詳細失念)
マッキンゼー・アンド・カンパニー
シスコ
dip http://www.dip-net.co.jp
 等を歴任

100人規模の開発者向けサービスを手がけている。
情報システム部ではあっても、商用システム部門と遜色ないといっても過言ではない規模のサービスを自社で運用している。

  • 担当している事業規模

以下、おおよその要求。
・サーバ
秒間10万リクエストを必要としている。
 1システム1.5T
・ネットワーク
 BGP 130 pear
 ゲームという特質上、1ms-2ms遅延しか許されない。(MMO等の動画配信ということだと思う。)
 オフィスフロア幹線 100-200Gbps
・ストレージ
 数ペタ
 ゲノム解析等も行っている
・クライアントPC
100GbpsオールSSD化済み
(一般的な企業の情報システム部門とはスケール感が異なると感じました。)

  • 株式会社スクウェア・エニックスとはどの様な事業を手がけているか。

スクエアエニックスはグローバル企業でデジタルコンテンツありきの会社。
世界で配信する上での経営課題
(同一タイトルを同時リリースという事なのだろうと思う。)
2002年から世界展開でゲーム配信をしている。
MMOは2010年頃からの配信

 akamaiの利点
  コストメリットある。
  扱いやすい。
  セキュリティなどニーズにマッチしていた。
  静的ファイル配信とパッチ配信サーバとしてakamaiを利用している。

1ゲームで1Gから数十Gのデータを配信している
スクエアエニックスではコアゲーマ向けのゲームを取り扱っている。
(配信容量が大きくなりがちなのだろう)
ゲームを配信するにあたって、お客様の回線が必ずしもよくない状況がある。

具体的なタイトルで配信例
戦国IXA(他、失念と割愛)
映像サイズは小さいが安定配信が難しい

過去MMO配信でどの程度の負荷があったか。
世界展開しているので、サービススタート時にダウンロードのスパイクある。
自社のインフラだけでは突発的でさばく事が難しい。
他、ソーシャルゲームのレスポンスを上げる為にakamai社と検討中。

全世界のオペレーションを日本から行ってる。
理由としては、グローバルで展開しているので、セキュリティやゲームの運用ポリシーが国地域毎で違うと困る

  • マネージメントの話

スクエアエニックスはグローバル企業ではあるが、もともと海外の関連会社は違う会社だった。
2009年より考え方も違う会社とメールを同じにする。
(おそらくドメイン名等もバラバラだったのかも知れない。)
地道に統合作業を行っていった。
北米DCにて現地の方との作業。
日本人を2年派遣した。
6-7年の期間を要した。
(メールという事では無くゲーム配信の為のインフラ構築の話だと記憶)
仕事に関する根本的な姿勢が欧米と異なる。
外国人の特徴
 効率化の為の作業をする。
 繁忙期でも残業しないのが外人
 報連相はない
 ただし、組織の上下関係は欧米人の方の方が守る。
マッキンゼーで得たロジックは外国人の部下には受け入れられやすかった。


懇親会で聞いた話
あまりにも事業規模が大きいので競合他社がないのではと思ったので質問した。
DNSだけで言えばamazon route53が思いつくが、rack spaceが顧客として挙げられていて主軸としているビジネスがわかりにくい。

 Q、競合他社としては何処になるのか。
 A、セキュリティ製品で言えばF5等が挙げられるが完全に競合という事業社はない。

 Q、rack spaceと協業しているのであれば最初からクラウドサーバ上にCDNを設けるサービス等を出さないものか。

 A、出す予定は無い。

 以下会話の内容を整理して書くと、cisco製品等にも組み込まれていて、サーバやサービスに組み込むというより、端末側にアプリケーションを置くといった事でダウンロード速度を上げるといった事を事業として手がけている。

その場で話した訳ではないが、よくよく思い出してみると、oracleのいくつかのソフトウェア製品をダウンロードする際にakamai製のダウンローダーを使った事がある。
つまり、ただ単純にサーバー側に大規模な製品を投入するわけでは無く、インターネットとしてスピードが出せる位置の製品開発を行っている。
最高経営責任者Tom Leighton氏のkeynoteでも聞いたが、よく言われる ラストワンマイル - Wikipedia の問題解決をした方が効率がいいのだろう。

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